都內にある安さが売りの大衆居酒屋で、僕は友人の田中と呑んでいた「どこかにイイオンナいねぇかなぁ…」そんなことを不機嫌そうな表情で田中が言う。どうやら田中は女に飢えているらしい。あたりを見渡せばサラリーマンばかり。こんなところにイイオンナなんてそうそういない。僕は田中の言葉を聞き流すようにグラスに入ったウーロンハイを飲み干した。話題も盡きたことだし、そろそろ店を変えようと提案をしようとした時、店の扉が開き、どう考えてもこの店の雰囲気には似つかわしくない若くて甲高い聲が聞こえてきた。入口へ目線を運ばせると、
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